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ケロウナの魅力的なところ・残念なところ

ケロウナの魅力的なところ・残念なところ
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「ケロウナってどんなところ?」初めて旅行で来る方、引っ越し先を検討している方、実際に訪れる前にどんな街なのか知っておきたいですよね。ケロウナ在住歴4年の筆者が、実際に住んで魅力的だと思うところ・正直残念だと思うところをまとめました!

目次

ケロウナの魅力的なところ

オカナガンレイクののんびりリゾート

ケロウナの東側は全面オカナガンレイクのビーチに面しており、観光客向けの大きなビーチからローカル向けの小さなビーチアクセスまで、筆者は4年目にして全て周りきれないほどのビーチがあります。とても暑くて乾燥していることで知られるケロウナの夏ですが、それはオカナガンレイクに飛び込むためのもの、と言っても過言ではないくらい。面積の大きなオカナガンレイクの水温はかなり冷たく、レイクに飛び込むと体感温度が軽く10℃は下がります。そして、水から上がって30分もすれば水着も乾いてしまいます。
ローカル民は仕事帰りや昼休みにも、とても気軽にビーチへ出掛けるのが日常となっています。だからか、とてものんびり優しい方が多いような印象も受けますね。

砂浜でゴロゴロ昼寝・読書をするも良し、友人・家族と談笑するも良し、子ども達と一緒に砂遊びをするも良し。なんと2023年の夏からは、市内のビーチで合法でお酒を飲めるエリア も定められました。

ダウンタウンのWaterfront周辺では、ボート・ジェットスキー・SUPレンタル、クルーズ、水上フロートプレイグラウンドなど、たくさんの水上アクティビティ・マリンスポーツが楽しめます。

カナダのカリフォルニア、カナダのハワイ、なんて言われているのも頷けますね。

中規模でコンパクトな街のサイズ

バンクーバーやトロントなどの大きな都市から引っ越してきた人が口を揃えて言うのが、
どこに行くにも車で20分以内!どこに行っても駐車場がある!
ダウンタウンからOrchard Park MallやCostcoなど大型商業施設が集まるSpringfield/Spallエリアまでは、車で10分ほど。更に空港やワイナリーも20分圏内で、橋を渡ればウエストケロウナまでもすぐです。30分もドライブすると隣町を超えてしまうので、移動時間の平均は15分、マックス20分くらいと非常にコンパクトです。筆者がバンクーバーに住んでいた時は市内ですら通勤に車で1時間などザラで、毎日雨の中渋滞に巻き込まれるのがとても憂鬱でした。現在は夏場は自転車で15分、バスでも10分程度です。

駐車場はほとんど無料か、ダウンタウンは市の運営するパーキングが充実しており、1時間$1.25ととてもリーズナブルです。ほとんどはPay By Phoneというスマホアプリで料金を払えますので、インストール・設定しておきましょう。

基本は車があると便利ですが、バイクレーンも充実しています。住む場所と職場が選べれば、車なしで徒歩・公共交通機関だけで生活している人もたくさんいます。

そんなコンパクトな街=田舎だから不便でしょう?と思いきや「意外と何でもある」と言うのが筆者個人の感想です。これは家族構成や嗜好によって意見が分かれるところですが、生活に必要な店は揃っていると感じます。

余談ですが、エレベーターがある建物がないので、ケロウナ育ちの子ども達は都会に行くとひたすらエレベーターに乗りたがる傾向があります。笑

ワイン、ビール、サイダー… 酒が、うまい

ケロウナと言えば「ワイナリー!」と言う方も多いでしょう。ケロウナエリアにはなんと40以上のワイナリーがあります。自分で周るのも良いですが、心ゆくまでワインをお試ししたいならツアーに参加するのもおすすめです。ダウンタウンにあるBC Wine Museum に立ち寄ったり、何度も訪れる予定の方は BC Wine Passport をシーズン初めに手に入れるのも良いでしょう。
レストランが併設されているワイナリーも多いので、特別な日のランチやディナーにも良いですね。ケロウナのマダム達は飲み会をワイナリーで開くこともあります。オシャレでしょう…?

また、クラフトビールのBreweryもたくさんあり、ほとんどはダウンタウンとKnox Mountainの間のNorth Endに集中しており、筆者は勝手にケロウナブリュワリー街と呼んでいます。美味しい日本のラーメンのフードカートがやってくるブリュワリーも市内に二つあり、日本のラーメンを食べながらカナダのビールを楽しめるなんて、至高ではないでしょうか?なおブリュワリーは月曜日が定休日のところが多いので、ご注意ください。

ケロウナの暑い日差しをたっぷり受けたフルーツ、もちろんそのまま食べても美味しいのですが、りんごやチェリーから作られたCider(いわゆるシードル)を楽しめるCideryも人気です。お酒が大好きな筆者はサイダーなんてジュースでしょう?と思っていたのですが、初めてサイダリーで作りたて生サイダーを飲んだ時は、美味し過ぎて飛びました。ぜひ、缶ではなくサイダリーでサイダーを試していただきたいです。

BC南部を満喫できる!キャンプも◎

ケロウナはオカナガン地方の真ん中に位置しており、車1−3時間程度で東西南北のBC州南部の街のほとんどにアクセスできます。範囲内にはプライベートもBC公営のものもキャンプ地が充実しており、まさにBeautiful British Columbia!と言ったロードトリップが気軽に楽しめます。

東方面に向かえばNakasp・Nelsonなど温泉も多いKootney地方、西方面に向かえばMerrit・Kamloops方面のThompson地方、南方面はオカナガンレイクに沿って、ワイナリーが山ほどある更なるリゾートPenticton・Osoyoos、北方面は美しすぎるカラマルカレイクを眺めながら、Vernon・Shuswap地方へアクセスできます。筆者はよく更に北東方面に、Revelstokeを越えてロッキーマウンテン、カルガリーまで運転することもあります。
これらのハイウェイが渋滞することはほとんどないので、ロードトリップは毎回とても快適です。

また、ケロウナ市内でも敷地面積が大きめの家が多いので、トラベルトレーラー・キャンパーを所有している家庭も多いです。ロードトリップ好き・キャンプ好きにはたまらないですね。

いつでもカラッと!雨が降らない

オカナガガンバレーの真ん中に位置するケロウナの夏は、最高気温が30℃を超える日も多くとても暑いことで知られています。40℃近くなることもザラで、日本の酷暑地帯と変わらない気温の毎日に「ここは本当にカナダ?」と思うこともしばしば。ですが、決定的に違うのが「湿度」。35℃を越える日も、湿度が40%くらいなのでカラッとしており、体感温度、不快指数とともに日本のようなムシムシ・ベタベタの35℃とは全く違います。

そんな気候のため民家はほぼ冷房完備、セントラルヒーティングならぬセントラルクーリングのようなシステムが普及しており、家全体が24時間快適な温度で保たれています。

また、バンクーバーに住んでいる方は特に驚かれるかもしれませんが、雨はほとんど降りません
Climate-Data.org でケロウナとバンクーバーの気候データを調べてみました。

まずは太陽が出ている時間を比較してみましょう。

In Kelowna, the sun shines for an average of 3068.16 hours per year. That comes out to 100.71 hours of sunshine each month.

In Vancouver, an average of 83.08 hours of sunshine are counted per month and around 2530.1 hours throughout the year.

https://en.climate-data.org/north-america/canada-116/

年間500時間も太陽が出ている時間が多いようです。
次は年間降水量についてはどうでしょうか。

In Kelowna, the annual rainfall is 691 mm | 27.2 inch. 

In Vancouver, the precipitation level on a yearly basis amounts to 2351 mm | 92.6 inch as per the meteorological records.

https://en.climate-data.org/north-america/canada-116/

なんと、1,660mmの違いがあります。それと言うのも、バンクーバーで毎日のように雨が降っている冬の間、ケロウナは雪が降っているからです。降雪量についてのデータが見つけられなかったため、比較にあまり信憑性がありませんが、雨か雪か、好みは分かれることかと思います。子育て世代の筆者個人としては、雪なら子ども達が外で(大喜びで)遊べるので雪のほうが都合が良いです。雪国なので、降雪の際は除雪や砂撒きなどの対応も早く、また雪国での運転を心得ている方が多いです。

そしてもちろん!ウィンタースポーツが好きな方には打ってつけです。ケロウナからは車で45分の巨大スキーリゾート・Big White、Penticton方面にあるApex Moutain Resort、Vernon方面にあるSilverstar Mountain Resort、と3つのスキーリゾートにアクセスできます。

しかしながら、この気候、裏を返せば「残念なところ」でもあります。次の章で気候の残念な点をまとめました。

ケロウナの残念なところ

暑い夏と寒い冬−極乾燥地帯の砂漠気候

前述の通り、30℃、35℃超えもザラのケロウナの夏…、カナダの涼しい夏に慣れてしまっている方にはもちろん「暑過ぎる」と感じるでしょう。西日の強くなる夕方5時くらいが最高気温になることもあり、また、砂漠のようにほとんど雨が降らないため、埃っぽいと感じる方もいるそうです。

そして夏はカラッとしていて気持ちの良い湿度、これが冬になると更に下がります。建物にもよりますが、筆者の家の冬は「目指せ30%」を目標に、加湿器はフルパワー、洗濯物も部屋干ししますが、油断するとすぐ20%前後に陥ります。恐ろしいことに、雪が降っている日には、更に乾燥が進みます。筆者の家の湿度計は、バグって湿度が表示出来なくなることもあります。また、平均気温は0ー5℃と意外と寒くないかと思いきや、最高気温が-15℃くらいと言う、3日間ほどの大寒波も毎年やってきます。

そんなとても暑い夏・とても寒い冬の間の春と秋はどうかと言うと、どちらも一瞬で過ぎ去ります。
またケロウナ(オカナガン地方)では果樹園を守るため、桜の植樹が禁止されています。春の桜を楽しめないのも、春が来たことに気づかない一因かもしれません。

夏場は山火事が懸念される

近年、夏の特に後半になると山火事(Wildfire)の発生率が高まっています。ケロウナのあるオカナガン地方は前述の通り夏の暑さと乾燥で知られており、一度周辺で山火事が発生すると、煙が酷く外に出られない日が続きます。喘息など呼吸器官に疾患がある方は特に注意が必要です。

周辺で発生した山火事は煙だけで済むものの、2023年の夏にはウエストケロウナで大規模な山火事が発生し、オカナガレンレイクを飛び越えてケロウナ・レイクカントリー市内にも引火し、多くの家が失われ世界的なニュースになりました。市街地近くで山火事が発生することは稀ですが、転居の際にはエリア・避難方法などを慎重にご考慮ください。

アジア系食材が手に入りにくい

東アジア系が全体人口のうち12%しかいないケロウナ、市内にはアジア系の食材の個人商店が3つしかありません。日本のもののセレクションも多くはなく、総じてお値段は高めです。スーパーストアやWalmartにもアジアンセクションは設けられているものの、やはり大きな都市から来るとなると「あれがない、これがない」と思うでしょう。

食品だけでなくIKEAなども大都市にない店もあるので、バンクーバーやカルガリーなどに旅行で出掛けた際に、まとめて買い出しを済ませる方が多いです。ただ、日持ちしないもの・魚介類などの生鮮食品はなかなか難しいです。

「○○で○○が売っている!」「○○で○○が作れる!」などのライフハックをシェアして楽しめるようになる、と言う一面もありますね。

公園のプレイグラウンドが残念

子育て世代の筆者は本当に残念に思っているのですが、市内の公園の設備が古く、ショボく、総じてイケていません。これは個人の考察ですが、「公園に行かなくても、庭で遊べばいいじゃない?」と言う方が多いからかと思われます。実際、都市部に比べると広い庭にプレイグラウンドやプールがある一軒家が多く、また値段も近年上がってきたとはいえ比較的夢のある価格に留まっています。

近年はファミリー層の増加に伴い市の公共施設アップグレード事業が盛んなため、一年に一箇所のペースで楽しく遊べる公園が増えてきています。今後に期待しましょう。

カナダ国内有数の犯罪率

コロナ禍以降、北米の都市部の治安が急速に悪化していますが、ケロウナのCrime indexは、強面の都市も抑えて堂々のカナダ国内第4位にランクしています。どうやらBreak-inや万引き・窃盗などの軽犯罪の発生率が人口に対して多いから、と言うことだからだそうです。実際、自転車のサドルなどのパーツだけが盗まれたり、車を開けっぱなしにしておいたらサングラスを盗まれた、などと言うどうしようもない窃盗の話はよく耳にします。

また、これは観光地ならではなのですが、夏になるとどっと押し寄せる「旅行者による犯罪」が増える傾向があるようです。旅行者が増える季節、ドラッグの使用や性犯罪なども多く報告されているようです。

ただ、ここはカナダ、海外なので、気を引き締めて自分の身は自分で守ると言うことはどの地にいても共通事項です。

  • 貴重品の管理に気をつける
  • 危ないとされているエリア・危なさそうな人には近づかない
  • 夜はひとりで出歩かない

など、基本の防犯対策は怠らないようにしましょう。

実際にCrime indexの数値としては高いので、不安が残るかもしれません。しかし、のんびりリゾートの側面が強く、生活していて治安の悪さを感じることはありません。日々のトップニュースがアライグマが小学校に侵入した、公園の木が倒れた等、ほのぼのとしていることも付け加えたいと思います。

まとめ

以下、ケロウナの良い点・残念な点のまとめです。

  • オカナガンレイク湖畔の、のんびりリゾートが楽しめる
  • 街のサイズがコンパクトで、市内の車移動も楽々
  • ワインを始めとするお酒が美味しい
  • 近郊に自然がいっぱい
  • 湿度が低く、雨が降らない
  • 夏暑く冬寒く、乾燥している(四季を感じられるし、洗濯物がすぐ乾きます!)
  • アジア系食材が手に入りにくい(宝探しが楽しめます!)
  • 公園のプレイグラウンドが残念(とは言え年々開発が進んでいます!)
  • 国内4位の犯罪率の高さ(と言われていますが、のんびりリゾートです!)

いかがでしたでしょうか?これからケロウナに来られる方のために、良いところも悪いところも知ってもらいたいと記事を書き始めたものの、ケロウナが好き過ぎて魅力的なところに偏ってしまいました…!残念なところももちろんたくさんありますが、ぜひ一度、実際にケロウナを訪れてみてください。

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ケロウナの魅力的なところ・残念なところ

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この記事を書いた人

Kelowna info.jp管理人:子ども2人の子育ての傍らWebサイトを作るお仕事をしています。カナダ在住10余年、よくロードトリップをするなか訪れたケロウナが大好きになり、2019年に家族で移住してきました。
イベント・お得情報大好き。よく子どもに連れられて、ケロウナ各所やオカナガン周辺に出掛けています。家にいる時は常にねこちゃんをなでなでしながら記事を書いています。

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