ケロウナから一番近い大型都市、バンクーバーから・バンクーバーへ移動や旅行に行かれることは多いと思います。バンクーバー・ケロウナ間の移動と言えば、一般的には飛行機・高速バス・車の三択となることは当サイトの「【2024最新版】飛行機・車・バス、ケロウナへの行き方まとめ」でもご紹介しており、筆者は今まで個人的には飛行機での移動を好んでおりました。
が、先日久しぶりに高速バスで移動したところ、意外と快適で、これは推せるのでは…!となりました。という訳で、バンクーバー・ケロウナ間を結ぶ高速バス、Ebusの乗り方を徹底解説いたします!
車で4時間半のところをバスで乗り継ぎ9時間…$50を節約したい懐事情の方以外には全くおすすめできないので、当サイトでは一年中運行しており、直行便のEbusでの乗り方のみご紹介させていただきます。
高速バス移動のメリット・デメリット
筆者は個人的には意外と安く移動時間が短くて済む飛行機での移動を好んでいたのですが、何故今回バスも推せるとなったのか?早速、バンクーバー〜ケロウナ間における高速バス Ebusのメリット・デメリット、どんな使い分けをしたらいいのかをご紹介します。
高速バス移動のメリット
料金が安定している
前述の通り、飛行機の移動はLCCのFlair airでは片道$20〜を始め、大手WestJetやAir Canadaでも時に片道$60〜などと意外と安くチケットが買えることがあります。しかしそれは、10月〜4月のオフシーズン、2〜3か月前に予約できた場合に限ります。5月〜9月のハイシーズンや、オフシーズンでも旅行日を1か月切るようになると片道$150〜$300が相場となってきます。しかも荷物を預け入れる場合は、有料でさらにコストが嵩みます。
EbusのチケットはEbus公式オンラインサイトで簡単にチェックすることが出来、ハイシーズンや急な予約でも片道$85〜$120と安定しています。急な予約や人気のある便は、売れて行くにつれ少し値段が上がったり完売になったりすることもありますので(増便の可能性もあります)、旅行の日程が決まったら早めに予約をすることをおすすめします。3か月先の月末までが可能です。
後述しますが、予約変更が容易でキャンセル時も出発24時間以前であれば全額返金になるのも安心ですね。
ケロウナダウンタウンからの発着が選べる
Ebusのケロウナ発着地は、ウエストケロウナ・ケロウナダウンタウン・ケロウナ空港の3つの中から選べます。飛行機で移動の場合、ケロウナ空港はダウンタウンから車で20分ほどとさほど遠くはないのですが、市内バスだと乗り継ぎが悪く1時間半近くかかってしまうこともザラです(詳しくはこちらの記事「【2024年最新版】ケロウナ空港のご紹介&ダウンタウンへの行き方まとめ」をどうぞ)。また飛行機は事前にチェックインしていても1時間半前など早めに着いている必要もあり、結果的に時間がかかることもあります。
ケロウナではダウンタウンに用事があったり、ダウンタウンから市内バスで移動する方も多いので、市内へのバスが集結するバスエクスチェンジからも近いダウンタウンのEbusのバスディーポで発着出来ると、大幅な時間の節約になります。
ちなみに予約時には出発15分前までのチェックインが必要と書いてありますが、筆者の利用時はチェックインはなくバスに乗り込む際にIDをチェックするだけでした。ので、最悪出発時間までに来ていればOKのはず…(保証はしません!)
バンクーバーでも空港まで移動する必要はなく、ダウンタウンにほど近いMain St.駅すぐのPacific Centralが発着地になります。カナダラインのバンクーバー空港発はマンスリーパスを持っていない場合は空港特別料金 約$9が加算されますが、それがないのも嬉しいですね。
またバンクーバー近郊のChilliwack、Abbotsford、Surreyなどの発着も選べますので、郊外からまたは郊外へアクセスする際も便利です。
荷物をたくさん載せられる
飛行機の国内線では預け入れ荷物1つから有料ですが、Ebusなら預け入れ荷物はひとり2個まで無料!※車内持ち込みの荷物1個を含むと書いてあるので、もし車内持ち込み荷物がない場合は3つ預けられるのかと思います。超過分は6個まで有料で預けることができ、料金一つ$15.75ととっても良心的です。なんと自転車も梱包すれば$21で預けられるそうです。
荷物一つあたりの重量は60lbs(約27kg)です。重量チェックがあるわけではありませんが、運転手さんが乗車の際にバスの下にしまってくれるので、運転手さんの腰をいたわる意味で重量は守りましょう。
Ebusでは車内持ち込みの手荷物を、足元や座席に置くことは禁止されています。頭上のコンパートメントに入る大きさに収めましょう。飛行機のように、液体の持ち込みなどを気にしなくていいのは良いですね。
荷物のサイズなど、詳しくはこちらの公式サイトページ、Luggage Allowanceのセクションをご参照ください。
制限もほぼなく荷物をたくさん載せられるEbusでの移動、バンクーバー〜ケロウナ間の引っ越しにもおすすめです。(実は筆者も引っ越し当日に荷物が多過ぎて載せられなくなり、急遽荷物を運ぶためにEbusを予約してケロウナに引っ越してきました…)
予約変更が簡単・キャンセル時も全額返金
飛行機のチケット、特にセールのエコノミーで買った場合は予約の変更が効かなかったりキャンセル不可なことが多いですよね。Ebusのチケットは出発24時間前まで手数料無料で変更が可能です。(もし差額が発生した場合は追加支払いが必要になります)。24時間以内でも、出発時間直前まで$15で変更してくれるのです。変更は電話の受付になりますが、カナダのカスタマーセンターにしては珍しく、ほぼワンコールでかかるのも嬉しいポイントです。
キャンセルの場合も、出発24時間前であればなんと全額返金してくれるそうです。旅行の日程が変更になりそうな場合は、飛行機で予約変更可のチケットを買うのも良いですがEbusのほうが気が楽ですね。
移動中も都市部はWifiが使える
これは話半分に留めて欲しいのですが、車内は無料のWifiが通っています。が、しかしバンクーバー〜ケロウナ間の携帯の電波が届かないような山間部(Coquihalla走行中・Merritからのウエストケロウナ間の97C走行中)はほとんど使えませんので、実際使えるのは移動中約5時間中3時間くらいです。都市部(Hope〜バンクーバー間・Merrit休憩時・ウエストケロウナ〜ケロウナ間)は問題なく使えます。
高速バスの移動のデメリット
移動時間が長い
これに尽きるかと思うのですが、バンクーバー〜ケロウナ間は約5時間と、飛行機の45分と比べると座りっぱなしの時間がとても長く感じます。どこでも寝られる(寝てしまう)筆者は問題ないのですが、座りっぱなしが辛い方、乗り物酔いをする方は対策が必要です。
ただ、前述のように空港までの移動時間やチェックインまでの時間などを考慮しなくて良いので、トータルで見ると移動時間はバスのが多少長いくらいと感じます。
運行時間が限られている
飛行機の場合は朝6時〜夜22時の間でほぼ好きな時間に発着できると言っても過言ではないくらいの本数がありますが、バンクーバー〜ケロウナ間のEbusは午前・午後の一日2便に限られています。(実際は一日4便あるのですが、途中乗り継いで8時間以上かかるうえに高いので却下です)
飛行機や車なら大変だけど日帰りも可能ではありますが、バスではどうしても一泊する必要が出て来ます。
Ebusの乗り方
バスの乗り場へ行く
PDFチケットを印刷する必要はありませんが、写真付の政府発行IDを必ずお持ちください。
予約時に送られてくるPDFのチケットには15分前に着いてチェックインをしてください、と書いてありますが、チェックインカウンターで聞くと2024年1月現在チェックインは必要なく、乗車時にIDを見せて予約とマッチすればOKだそうです。筆者はその更に15分前に到着し、更にバスが遅れてきたので1時間ほど待合所で待つことになりました。バスに乗り遅れるのは最悪なので早めにこしたことはないですが、ギリギリでも大丈夫そうです。
ケロウナダウンタウンのバス乗り場
ケロウナの乗り場は空港・ケロウナダウンタウン・ウエストケロウナの3か所あります。 ダウンタウンの乗り場のみオフィス付の待合所があります。オフィスのあるLawrence Ave. は路駐もしやすく、ダウンタウンのバスループからも徒歩5分ほどです。詳しい住所や営業時間などの情報は公式サイトKelownaのページをご覧ください。
ケロウナダウンタウンの待合室の様子はこんな感じです。こぢんまりとしていますが自販機はあります。
バンクーバーのバス乗り場
バンクーバー市内の乗り場はスカイトレインMain St. 駅すぐそばの、Pacific Central Stationになります。住所や営業時間などの情報は公式サイトVancouverのページ をご覧ください。
この建物はバンクーバーの高速バス・鉄道の発着所となっており、ファストフードのA&Wの他に数店舗お店があり(休日はほぼ閉まっていますが…)、トイレも改装したてで綺麗です。Ebusの乗り場は建物入って右側の奥、Grayhoundなどの他のバス乗り場と同じところです。
乗車時間が近づくとなんとなく列が出来てくるので、好きな席を確保するために並びましょう。
バスに乗車する
バスが到着したら乗車が始まります。IDを見せて名前が乗客リストにあったらここでチェックイン完了です。
預け入れ荷物がある場合、ここでバスの下に荷物を預けます。タグなどはなく最終目的地別で荷物を整理しているので、最終目的地を伝えて入れてもらいましょう。
座席の指定はないので、並んだ順の乗車になります。外が見える時間帯なら、進行方向向かって右側の席がおすすめです。カナダは右車線なので、窓からの景色が見やすいです。また、一般には運転手席に近い前のほうの席の方が、スリや暴行などの犯罪予防の面で安全です。(Ebusは安全と感じますが、アメリカなどでGrayhoundの後方座席に乗ると高確率でカオスだった経験から…)
足元はこんな感じでフットレスト、電源コードがついています。床の上(足元)や座席に荷物を置くのは安全上禁止されているので、頭上のコンパートメントにしまいましょう。結構な勢いで怒られます。
席に着いたら、シートベルトは必ず締めましょう。法律で定められているのと、近年死亡事故があったためです。運転手さんによっては出発前にチェックしに来ます。
トイレはバスの一番後ろにありますので、ご安心を。
Merrittで一度のみの休憩
バンクーバー〜ケロウナ間では休憩は1回、Merrittの休憩所のみになります。ケロウナからMerrittまでは1時間半弱くらい、バンクーバーからMerrittまでは3時間半くらいなので、お腹が空きそうな方は事前にスナックなどを購入しておきましょう。
時間は15分のみ、運転手がチェンジする場合は少し長めになります。休憩所の建物内にはBurger Kingと売店が入っています。乗客の数を数えたりなどはしていなかったと思うので、マジで置いていかれないように気をつけましょう…
目的地に到着
目的地に着いたら降車し、預け入れ荷物を引き取ります。
筆者の乗車時間は行き帰りとともに午後〜夜間だったのですが、ハイウェイの道路状況が悪かったのと各地の乗り降りに時間がかかったため、両方とも30分〜1時間遅れでの到着でした。送迎を頼む際はご注意ください。夜間にバンクーバーに着く場合、Pacific Central Stationのあたりの治安はあまりよろしくありませんが、Uberやタクシーも周りにたくさんいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?バンクーバー〜ケロウナ間の高速バス、Ebusのメリットは…
- シーズンや直前予約にもかかわらず料金が安定している
- 予約変更も簡単・キャンセルも24時間前まで全額返金
- 荷物がたくさん載せられて、追加料金も格安
- 発着所が空港よりも街中の便利なところにあり、移動時間を短縮できる
逆にデメリットとしては…
- 乗車時間が長い
- 一日2便など本数が少ないため、宿泊必須
- 到着時間が遅れることも多々あり
などと言う点があげられます。事前にいいチケットが予約できれば飛行機での移動が楽チンですが、
- 直前・急な日程でも費用を抑えたい
- 引っ越し並みに荷物が多い
- 移動時間の長さは気にならない
なんて方は、Ebusが断然オススメです!
筆者は基本車か飛行機で移動しておりましたが、今回冬休み期間中に急な予約が必要だったため、バスを利用は4年ぶりでした。料金はもちろん、直前の予約変更などの対応のフレキシブルさにとても助けられたため、これからは時間が合えばバスもどんどん使っていこうと思っています。
バンクーバーからケロウナへ、ケロウナからバンクーバーへ、高速バスでの移動を考えている方の参考になれば幸いです。
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